急に抜け毛が増えた原因と対処方法人は誰でも毎日一定量の脱毛が起きますが、これが急に増えると気持ちが悪いものですよね。

私たちの髪の毛は頭皮にある毛根から生えています。頭皮全体には無数の毛根がありますが、これらは全て独立したヘアサイクルの元で動いています。

すなわち、成長期→退行期→休止期→再び成長期というサイクルで発毛と脱毛を繰り返しているのです。そのため無数の毛根のうちいくつかは脱毛の時期を迎えるので、毎日一定の自然脱毛が起きています。

しかし、今までと明らかに異なる多量の抜け毛が生じた場合注意が必要なこともあります。抜け毛の裏には病気が隠れていることもあるのです。

そこで今回は急に抜け毛が増える原因と対処法を病気の場合とそれ以外の場合で紹介します。

抜け毛が急に増える病気とは

抜け毛が急に増える病気とは
まずは緊急性の高い抜け毛を起こす病気について押さえておきましょう。

抜け毛の量を一気に増やしてしまう病気で危険なものは膠原病と甲状腺機能異常です。

膠原病(こうげんびょう)による影響

膠原病というのは自己免疫疾患の総称で、本来自分の体を外敵から守るための機能が狂ってしまい、自分の正常な細胞までも攻撃してしまいます。

膠原病の発症原因はまだ完全には解明されていません。ただ、ストレスやホルモンバランスの乱れなどが考えられると言われています。

膠原病を発症すると、自分の毛根も免疫の攻撃対象となり抜け毛を起こします。また体内の臓器も炎症を起こして機能が低下するため、全身の活力が落ち育毛力も低下してしまうのです。

甲状腺機能異常による影響

もう一つの甲状腺機能異常というのは、人の喉元にある甲状腺という臓器の機能に異常が生じるものです。

甲状腺は細胞分裂を促進するなどヒトの成長に欠かせないホルモンを分泌する臓器です。この甲状腺で分泌されるホルモンが低下したり、逆に増えすぎたりするのが甲状腺機能異常です。

頭皮症状に限って言えば、ホルモンの分泌が低下すると毛母細胞の細胞分裂ができなくなり髪の成長が止まって脱毛してしまいます。逆に分泌量が増えすぎてしまうと、今度は新陳代謝が過剰になりすぎてヘアサイクルが乱れ抜け毛を増やしてしまうことになります。

甲状腺機能異常の原因と成りえるのは免疫系の異常やヨードの過剰摂取、ガンや脳腫瘍など色々あります。甲状腺そのものに異常があるものと、他の臓器異常の影響が甲状腺に出るものがあります。

病気が原因の抜け毛の対処法は?

病気が原因の抜け毛の対処法は?
膠原病と甲状腺機能異常が原因の場合は、医師による治療が必要になります。しかもどちらも専門医による診察と治療が必要で、近所の町医者では対処が難しいことが多いので厄介です。

患者側としては、まずはかかりつけの内科医による診察を受け、必要に応じて専門医の紹介を受けるのが望ましいでしょう。

両者には抜け毛の他にもいくつかの症状が出るので受診の目安になります。参考にしてください。

膠原病の主な症状

  • 原因不明の発熱
  • 急激な体重の減少
  • 関節のこわばりや痛み、腫れ
  • 強い倦怠感
  • 顔や足のむくみ
  • 異常な口の乾き
  • 目の異物感

甲状腺機能異常の主な症状

  • 首の腫れ
  • 強い倦怠感や眠気
  • むくみによる瞼や唇の肥厚
  • 食欲の減退
  • 食事量が低下しても体重が増加する
  • 汗をかきにくくなる
  • 皮膚の乾燥
  • 便秘
  • 生理不順

このように両者とも似たような症状を呈することがあるので医師による所見と鑑別が必要になります。

病気以外で抜け毛が増える原因は?

緊急性のある病気以外では男性ホルモン、ストレス、栄養不足などが抜け毛が増える原因となります。

男性ホルモンの影響

男性ホルモンの影響
ヒトの体内ではテストステロンという男性ホルモンが分泌されています。

これ自体は抜け毛の原因にはなりませんが、加齢に伴って体内の酵素の影響でジヒドロテストステロン(DHT)という物質に変化する量が増えていきます。

数年かけて徐々に抜け毛が増えるのが普通ですが、生活習慣の影響でDHTの生成量が増えることがあり、その場合抜け毛の量も増えてしまいます。

ストレスの影響

ストレスの影響
現代社会ではストレスを避けることはできません。特に強いストレスに長期間曝され、適度な発散ができないと自律神経のバランスを崩してしまうことがあります。

そして、常に緊張状態に置かれることで頭皮の毛細血管がさらに細くなり、血行不良性の抜け毛を引き起こす原因になってしまうのです。

また過緊張状態は副次的に睡眠不足も誘発し、これがまたストレスを生むという悪循環に陥りやすくなります。

十分な休息を取れなくなった体は疲弊し、活力を失って毛根の活力まで低下させてしまうこともあります。この影響が局部的に起こると円形脱毛症を発症することもあるのです。

栄養不足の影響

栄養不足の影響
ダイエットなどで必要な栄養が補給されないといくら毛根が頑張っても髪の毛の成長に支障が出てしまいます。

育毛的に注目されるのが亜鉛です。特に亜鉛がこれほど注目されているのは、髪の毛を合成する際に必ず必要になる成分でありながら、食事からの摂取が比較的難しいからです。

ですが、髪の毛の育成にはビタミンやミネラルの他、毛髪の材料になるアミノ酸類の補給も欠かせません。

ダイエッターの他、学生さんや新社会人など一人暮らしで料理をしない人も栄養のバランスを崩して抜け毛が増えてしまうことがあります。食生活には十分に気を付けるようにしましょう。

また、生活習慣上の不摂生もDHTを増産するので規則正しい生活を心がけることも大切です。例えば過度の飲酒はアセトアルデヒドがDHTの生産を助長するので適度な節酒が望まれます。

病気以外で抜け毛が増えた場合の対処方法

DHTの生成を抑制する育毛剤や育毛サプリメントの活用

DHTの生成を完全に防ぐことは容易ではありません。しかし、個人でできる対処法としては育毛剤や育毛サプリメントの活用があります。

育毛剤であればDHTの生成を抑制する成分(オウゴンエキスやヒオウギエキスなど)を配合した商品。育毛サプリメントであれば、ノコギリヤシ、イソフラボン、亜鉛など体内でDHTを抑制する成分を含むサプリメントを活用するといいでしょう。

自分に合ったストレス発散法を実践する

ストレスコントロールはなかなか一筋縄ではいきませんが、上手なストレス発散法を身に着けて身を守る必要があります。

ポイントとしては他人の意見に惑わされずに自分に合った方法を探すことです。大きく、旅行やスポーツなど活動的な行動が合う人と、アロマテラピーや読書、DVD鑑賞など静的な行為が合う人に分かれます。

他人に進められた方法が自分に合うとは限りません。自分が心地よいと感じるストレス発散法を試してみましょう。

幅広い栄養素を摂取する!必要であればサプリなどを活用する

外食や弁当などは見た目のボリュームや量的満足感を優先するため栄養のバランスが悪いことがほとんどです。

料理習慣がないなど、どのようにして栄養バランスを取ったら良いのか分からない方は栄養サプリメントを活用しても良いでしょう。

一つの栄養素を多く取るのではなく、マルチビタミンやマルチミネラルなどできるだけ多く幅広い栄養素を少しずつ摂取できるタイプのサプリメントが有効です。

まとめ

抜け毛の急増は原因を特定し対処する必要がありますが、冒頭で述べたように一定量の自然脱毛は特に気にする必要はありません。

目安としては一日約100本程度、時期的に抜け毛の量が増えるとされる秋口では200本程度までが許容量とされています。正確な本数を数えるのは難しいと思いますが、概算の数字としては目安になるでしょう。
参考抜け毛の本数ってどのくらいがボーダーライン?

また洗髪時や起床時の枕についた抜け毛の量が一見して「ヤバイ」と思った場合には、一度薄毛治療の専門医の意見を聞いてみるのも良いでしょう。

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